Saturday, December 24, 2005

「だれが「音楽」を殺すのか?」 著、津田大介

正直、この本に書いてある内容はちょっと古くなってしまった。2004年9月出版というつい最近の本なのにCCCD(コピーコントロールCD。パソコンでコピーできなくなくしたCD)と音楽配信を巡る状況は一年の間に大きく変わってしまった。ソニーはCCCD105作品を通常CDで再出荷するという完全になめたことをやってくれて完全敗北。(ただ、携帯音楽プレイヤーのことを考えてくれていると好意的に受け止めることも可)iTunes Music Storeは200円の曲と150円の曲がある上、個人的には品揃えに疑問符は飛ぶけれど4日で100万曲ダウンロードとなかなかの出だし。全く時代が移り変わるのは早いものです。一年たっただけでもう状況が完全に違ってきています。あとがきに”10年後くらいにこの本を読んだ人が「あのころの音楽業界はこんなくだらないことで悩んでいたんだね」と笑いながら感想を言えることを願って”といわれることは1年後に実現しかけていることからまだまだこの業界もすてたもんじゃないなと思ったりもする。
CDを買ったり借りたりしてMDに落とし、ポータブルプレイヤーで聞いている程度の普通の音楽ファンにとってはCCCD問題はどこ吹く風だっただろうけれど、レンタルしてコピーしたCD-Rで音楽を音楽を聴いてきた人間にとってはCCCDの発売は今まで問題なかった行為が突然いけないことにされて、自分たちは音楽業界の敵にされ、自分たちの権利は制限され、しかもここまでしておきながらCCCDがCDプレイヤーでかからなくなっても保証無し、返品も受け付けませんという音楽業界の態度にはさすがに腹が立った。(ちなみに、レンタルのCDを自分が聞くだけのためにCD-Rにコピーするだけなら合法。)この筆者もほぼ同じ感想を受け取っていたので、自分の怒りが私憤でないことに少し安心。ちなみにうちのマックはCCCDをあっさり読み取ってくれます。結局我が家にとってもCCCDはどこ吹く風でした。
この本の中でも曽我部恵一氏のインタビューはかっちょよかったです。CCCDは自由じゃねぇからイヤ。リスナーとのコミュニケーションが重要で金のことはあとで考えよう。ってスタンスに惚れました。聞いたことがない人だけど興味を持ったから今度レンタルしてみようかな?

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